コラム 「IPコミュニケーションの明日を読む」
第31回: 「TELECOMも様変わり」

[2006年12月18日掲載]
執筆: 千村 保文(Yasubumi Chimura)
沖電気工業株式会社
情報通信事業グループ アシスタント オペレーティング オフィサー
兼 OKI IP電話普及推進センター(IPTPC) センター長
ITU TELECOM WORLD2006出展のために香港に来ております。
今までは4年に1回、ジュネーブでの開催でしたが、今年から3年周期に変わった第1回目の展示会です。また、開催場所もアジアを意識し、香港となりました。
TELECOM展は、ジュネーブでの開催時には約10万人が来場する展示会ですが、香港開催ということもあり、欧米からの来場者が減り、3.5万人から5万人の来場者ではないかと想定していました。しかし、まだ公式発表(注1)はないものの中国本土からの来場者数が予想以上に多く、OKIのブースもリーフレットを急遽追加するなどの対応に追われました。
面白かったのは、各国・各社で色々な展示の仕方があったことです。
当社をはじめ日本の多くの企業や中国企業は、お客様にオープンに商品や技術を見ていただく展示が一般的でした。しかし、欧米の企業では「招待客のみ来場可能」としているところも多くありました。そういう企業では、ブース内の展示は外から見られず、ラウンジがあるのみで、商談ルーム内で「これからのネットワークサービス」のイメージや商品を説明していました。
また、来場者の目を引いたのは、韓国とロシアの企業です。Samsung様、LG様は宝石店のようなブースを作り、コンパニオンも目のやり場に困るようなドレスを着ていました。LG様のブースのコンセプトは「chocolate」です。ブース、コンパニオンとも黒づくめで、仮面を着けたダンサーが所狭しとダンスを披露していました。また、ロシアのCBOSS様は商品を一切展示せず、コンパニオンが衣装を何度となく着替え、ダンスを披露していました。今回のTELECOM展では、CBOSS様の来客数が最も多かったのではないでしょうか?これらの企業は、商品や技術よりもデザインや企業ポリシーなどをアピールし、ブランド向上が目的だったようです。

一昔前までのTELECOM展は、最新技術を見る場でしたが、時代も変わり、企業のアピールの仕方も多様化しているようです。TELECOM展も段々と「自動車ショー」のようにパフォーマンスの場になってゆくのでしょうか?
日本発のホームページを見ていると、今回のTELECOM展はNGN一色といったように見えたかもしれません。しかし、現地では様変わりした展示会の姿に「2009年は、どうやってアピールしようか?」と、既に次のTELECOM展に気持ちは飛んでいた私です。
平成18年12月 香港にて
- 注1:
本稿執筆後、来場者61,958人(141ヶ国)と主催者発表がありました。
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