コラム 「IPコミュニケーションの明日を読む」
第4回: これからはコーチの時代。キーワードは「連携と連動」!

[2004年8月27日掲載]
執筆: 千村 保文(Yasubumi Chimura)
沖電気工業株式会社 IPソリューションカンパニー
ヴァイスプレジデント 兼 IP電話普及推進センター(IPTPC)センター長
アテネ・オリンピックでの日本選手の活躍、頼もしい限りですね。女子柔道で金メダルをとった谷本歩実選手は、古賀稔彦コーチが開設している「古賀塾」の塾生であり、古賀コーチとの二人三脚での優勝が注目されました。これらは、「コーチ」が「選手」と連携・連動しての成果と言えるでしょう。
最近、電話の世界でも「アプリケーション連携・連動」という機能が注目されています。これは、電話のシステムとコンピュータ・アプリケーションが連携することで、新たな価値を創造しようというものです。
そもそも、コンピュータと電話の連携は、今に始まったものではなく、1980年代からCTI(コンピュータ・テレフォニー・インテグレーション)として多くのシステムが開発されてきました。
しかしながら、最近の「アプリケーション連携」というのは、CTIがより進化した形態と言えます。そもそも、「連携」と「連動」ということは、どういうことでしょうか?明確な定義がされずに使われているケースもありますが、国語辞典によると以下のように説明されています。
- 連携:協力して行うこと
- 連動:一部分を動かすと、それと結びついているひと続きの装置が一度に動くこと
すなわち、電話の世界での「アプリケーション連携」とは、電話にコンピュータが協力するケースと、コンピュータの処理に電話が協力するケースが考えられます。
前者の例では、Webで電話帳を構築し、相手の状態を画面で見ながら席にいるなら電話をするといったような、使い勝手を向上して業務効率を上げようという事例があります。
後者の例では、稟議書の決裁を行うアプリケーションにおいて、資料がよくわからないといった時に、相手を呼び出し、その資料を見ながら、その場で決裁を行うような事例があります。この場合には、稟議書処理のアプリケーションと電話システムが連動して、ビジネスプロセスを改善する一連の動作を行います。
従来は、連携とは言っても電話帳のデータベースにコンピュータを使ったりするなど、電話の補助的な役目にコンピュータを使うことが主でしたが、最近では電話システムもサーバなどのコンピュータ上で構築され、後者の例のようにコンピュータのアプリケーションの一部に電話などのリアルタイムなコミュニケーションを組み込む事例が出てきました(SS9100とSipASの連携による「稟議書羅針盤」などが一例です)。
今後は、ビジネスでのコミュニケーションを高度にコーチし、より高い成果を生み出すアプリケーションが登場するでしょう。
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